第25回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍 MTB男子クラス レースレポート
8月29日に行われた、乗鞍ヒルクライムのMTB男子クラスレースレポートです。
今年は、メンツが濃かったですね、まさに全日本でした。
優勝候補は、いつもの防衛省T辺さん、関西最強のI原さん、師匠K出さん、去年私と3位の座を奪い合ったY野さん、パワフルO本さん、ライバルN良さん、埼玉最強W辺さん、美白最強Y田さん、若手成長株I沢さんと知った顔だけでも、これに私を入れると10人。乗鞍は、別格なので、知らないツワモノも集まるので、ウカウカしてられません。 去年の覇者N田さんやO田島さんはロードクラスらしい『助かる。』 残念なのは、美ヶ原でも会えなくて心配していたM田さんは、なんと練習中に交通事故で大怪我して入院したらしい!心配ですが、来年は戻ってくれる事を祈ります。『ガンバレ。』
いつものように30分ほど自走アップをして会場入り。今日もヤル気のシーナックジャージのY田さんを見つけ挨拶。青と黒の無地の普通のジャージの彼と話しています。無地ジャージの彼、私の去年のレポートを読んでくれてたらしい。『うれしい。いい子だ。』 O本さんを見つけ挨拶、隣ゲット。彼は、初乗鞍なので、予想展開など説明しながら・・・。ほどなくして、スタートラインへ移動。『緊張感が高まります!』と、背中をまさぐると、「やべー、なんだか重いと思ったら、缶コーヒー飲み忘れてた!」慌ててイッキ。空き缶は背中へ・・・、『無駄な錘が。』 O本さん呆れ顔。緊張感グダグダ。
並びは、3列目。隣にO本さん、左端にI原さん、最前列は、左からN良さん、K出さん、Y田さん。そして、『!』右端は、D系メットにTシャツ系短パン系の場違いなラフスタイルの彼。去年も居たよなこんな人http://tag.cocolog-wbs.com/blog/2009/08/in-28a8.htmlと、一応マーク。T辺さん、I沢さんは見当たらないです。 スタート3分前のコール。思い出して携帯取り出し、慌てて、「1分前」のツイート。『ホントは2分前だけど。』そして、「3・2・1・バンっ!」 スカッ!クリート失敗!一週間前までロードレースで、乗りなれないMTBのQファクターが合いません。焦って15秒ロス。『後ろの人ゴメン。』急いで先頭まで。謎のラフスタイル先頭です。取りあえずチェック。1コーナーの入りは、Y田さん・K出さん・O本さん・私、ライン違いで右にラフ。登りに入り、少しすると、右から無地ジャージの彼とT辺さん、左からI沢さんが上がってきました。『ヤッパ、来たか。』 更に、I原さんとHINOジャージの方も。彼らが来るとペースが違う!心拍は90%越ゾーンへ。5分過“すずらん橋”での並びは、T辺・無地・I沢・I原・Y田・O本・私(後ろを見る余裕無し。)橋を過ぎると、沿道からI沢応援団が。I沢さん応援に答えて先頭へ。ペースアップ。I沢・T辺・無地・Y田・I原・HINO・チョット開き気味でO本・私『O本さんキツそう。』独特なO脚気味に開いた膝で、潰れたような姿勢だが、筋肉質でパワーが有って強い。『故障しそうなフォームが心配。』60kg位まで絞ったらしいが、チョット絞りすぎか? タイミングでY田さんの前に出ると、「おぉ!カメラが来た。」と、「前に出て、映って!」と答えたが、『イッパイなんです。話しかけないで。』しゃべったら、急にきつくなった。 展望台の辺りで、ノースリーブのK出さんが上がって来た!『お、元気だ!』「映ってください!」と言うと、左の側溝に一台のロードが転落!『なぜ?!』 10分位たった頃本当に厳しくなって、間が開き始め、切れた。90%以上を維持できたのは、たったの10分間。前は7人。残る枠は、3つ。取りあえず、後ろは振り返らず、イッパイペースで、一人旅のつもり。と、「ガシャッ!」右からトレックMTB、なんとウイリーしながら、抜いていった!『へッ?!誰?ウイリーって!・・・イロモノ?』良く分かりませんが、一気に離されました。『8人目。』気持ちは焦りますが、体が反応しません。『マイペースで行くしかないな。』 チョット行くと、平地気味のところで、ウイリー君に追いつき追い越す。『ガツンと行くけど、続かないタイプか?やはりイロモノ?読めない。』取りあえず前で、切れる事を祈りながら・・・。
CP1:給水を貰い、ちょっとリフレッシュ。ココからが本番。前で上げていく、『切れろ、切れろ。』と念じながら、振り返る余裕もなく、コーナーからコーナーの最短距離で路肩ギリギリの走りにくいところを落ちてくるロードをすり抜けながらガンガン行く。ゲレンデを横断する道路の辺りで同行のK玉さんパス。「ガンバレー!」「前7人っぽいです!」「うん!」全開だが、この辺りの心拍は85%止まり。振り返る余裕はないが、ウイリー君は居るはず。切れる事を狙って、あえて狭い隙間を縫って、斜度7%以上は、前32Tに入れ、5%以下では、44Tアウターで、急加速する走りを続ける。今日は、電デュラの調子がよく、スパスパきまる。32分後、中間点の看板。『悪くないペース。』
昔石畳だった激坂区間に差し掛かった時、ウイリー君が前へ!『ヤッパリ居たか。』「7位って言ってましたか?」『ヤッパ、ずっと居たのか。』「前7人!」それを聞くと、激坂で、グングン加速して、あっという間に視界から消えた。『9位か。』追えないし、明らかにペースが落ちる。今までは、落ちてくるロードばかりだったが、抜かれる場面も何度か。心拍も82%程度に落ち着いている。
CP2:水取れず。自分のぬるい水でガマン。残り5kmの看板。『あと20分位か?』残り4km森林限界に掛かり始める。今日は寒くない。森林限界に入り、残り3km辺りで、左からなんとライバルN良さん登場!「オッ!N良ちゃん!今日は、映らないかと思った。」いいペースで、前を行きます。頑張って付く。ちょっと気持ちも回復。が、同時に、左脹脛に攣りそうな、違和感。誤魔化し進むと今度は、なんと、前にウイリー君が、ちらちら見え始めます。『ヤツは、気付いてないな。このまま適当な距離で、ゴール勝負がいいな。上手くいけば8位、悪くても10位だ。』前に出て、5m位離れて進むようにペースダウン。ウイリー君呑気に大雪渓を見ながらのんびり水飲んでます。『シメシメ。』 と思ったら、N良ちゃん前に出た。『あっ、駄目、見つかっちゃうよ。』抑えるまもなくウイリー君に追いついて、追い越しちゃった。ウイリー君も慌てて付いてくる。『モー、行くしかねぇか。』残り2kmで、下山が始り、右車線が使えない。N良・私・ウイリーで進んでいると、突然右から水色ジャージのMTBが!『ヤベェ!誰?11人目だ!・・・負けたら11位じゃん!』残り1kmあえて前に出て、ペースをつくる。『何処から行く?ゴール勝負なら、N良ちゃんには勝てる。ウイリー君は、分からないが、怖い。水色は誰だろう?どんな脚だ?追いつくのに足使ってるだろうから、休ませないように上げよう。』取りあえず、上げ気味で、引き続ける。ちょっと緩くなるとバシバシアウターに入れて、ガンガン踏む。後ろは、見れない。『誰が付いてる?』今日は、ゴ-ルまで丸見えだ、『何処だ、ヤッパリ、最後の直線からか?』『どのくらいある?200mか?』痺れを切らして、ちょっと早目からアウターかけてスパート!下山が邪魔。パイロンが置かれ、係りがセンターラインに立つ。パイロンの裏も下山者を縫って駆ける。ちょっと早すぎたか?切れそうになるが、死ぬ気で踏み続け、詰まっているゴールラインも隙間に前輪だけ割り込ませ、何とか、ライン上にセンサーを通した!勝った。振り返ると、ウイリー君だ。『もう動けない。』「とまらないで!」係りが叫ぶが、『無理。前も詰まってるし。』N良ちゃんが居た。「ドウだった?どっち?」「W辺さんはかわした。」「W辺さんだったんだ?!分からなかった。」「10位入ってるはず。」『10位と11位は大違いですから。』
結局予想どうり、私は8位入賞。予定外だったのは、3位、4位にノーマークの無地ジャージN尾さん、HINOのS野さんが飛び込み、なんと6位までが、1時間10分切りというハイレベルな戦いでした。 そして、表彰式は、1位以外は皆下並び。8位の賞品は、Tシャツ(しかもLサイズ『合わねー。』)と、ショボーい感じです。
« JCRC第7戦(修善寺CSC) Zクラスレースレポート | トップページ | 梅丹本舗のスーパーアスリート! メイタンCCC発売しました! »